2009-11-30

唯一の部長命令〜忘年会の思い出

 

2009年11月30日

唯一の部長命令〜忘年会の思い出
救急部長 木村圭一

私は上司に恵まれていたため、上司から「命令だ!」と言われたことは一度しかありません。良い部下だったからかも知れませんが(^.^)。

今回はその唯一の部長命令をご紹介しましょう。

10年ほど前の忘年会の最中です。外科病棟の忘年会で、恒例のゲームがありました。その病棟はある二人の看護師さんがいつも幹事をしていて、何かのゲームをする事が多かったです。例えば「申し送りゲーム!」とかです(どんなゲームか別記事を書きますので楽しみにしていて下さい)。

その日は、男女一人ずつがペアになり、みんなの前である事をする早さを競うゲームが行われました。選ばれたくないな〜と思っていたら、その思いが通じたのか、部長先生やその他の先生が選ばれました。

どんなゲームだったかと言うと、まず男性が女性の一方の腕から反対の腕までビー玉を服の中で移動させます。今度は、女性が男性の一方の足から反対の足まで通すと言うのでした。まあ、忘年会に良くありがちな大人の遊びですね(^_^)。

部長先生はシャイな方で、やりたくないからと私に代わるように言いました。相手の看護婦さんは、病棟で一番かわいい子で、嬉しく思いましたが、やはりすぐ代わるとは言えません。部長先生にも悪い?ですし。すると

「すぐ代わりなさい!部長命令だ!!」

と言われました(^.^)。真ん中で落としたりしたら、下手したらスカートから床に落ちちゃいます(その場合はもちろんスカートの下から再開です)。かなり緊張した(手術よりも)覚えがあります。

その先生は非常に温厚な方で,怒った所を見たことがありません。もしかしたら、彼にとっても最初で最後の部長命令だったかも知れません。

私も同じような事になったら、、、、、、部長命令だ!って言えない(言わない?)かもしれませんね(^.^)。

忘年会シーズンですが、皆さん楽しいお酒を飲みましょう!



2009-11-28

糸結びの練習

2009年11月28日
糸結びの練習
教育管理部 臼井之枝

江口先生は、今、整形外科研修を行っています。
手術に入り、第一助手から術者まで色々な経験をしているようです。
救急外来、当直でもたくさんの症例を経験し色々と指導を受けいているようです。
なので江口先生は大忙しの日々を過ごしています。

手術で唯一,上手く行かないことがあるそうです。
手術の最後に縫合し糸を結んで終了します。DSC01328
その、糸結びがなかなか上手く出来ないようです。
どうしても、糸が緩んでしまうようです。
両手結び、片手結びなどあるそうです。
シミュレーターを使用しての勉強会も1年次に2回開催 しています。
男結び、女結びも教えてもらったはず・・・・

でも仕方ありません。
どうしても苦手の分野は、必ずあるものです。
それを克服しようと、頑張っています。
木村先生の提案で、色の違う糸でDSC01330練習をしてみようという事でした。
そしたら分かり易いのではという事です。

朝から、有馬先生に指導を受けました。
とても、微笑ましい光景でした。
写真を撮ると「もっといい格好をしている時に撮ってください」と言われてしまいました。
でも、そんな一生懸命な姿がとても良かったです!

次回の手術までしっかり出来るように頑張って欲しいです!



2009-11-26

看護婦さんと看護師さん

2009年年11月26日
看護婦さんと看護師さん
救急部長 木村圭一

私が研修医の時と、今の看護師さんは三つ違う所があります。

・昔は看護婦さんでした。
・昔はナースキャップをしていました。
・昔はスカートでした。

もう一つありました。当時はほとんどが年上でしたが、今はほとんど年下です。当たり前ですね(^.^)。

一つ一つ解説しましょう。

・看護婦→看護師
Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/wiki/看護師)によれば、2002年3月に法律が改正されました。女性は看護婦、男性は看護士と呼ばれていたものが、看護師に統一されました。
私は当然その時すでに医者でしたので、「看護師さ〜ん!」とか「師長さ〜ん!」と呼ぶのはかなり違和感がありました(私は出来るだけ名前を呼ぶべきだと思いますので、「看護婦さ〜ん!」などとは言わないように気を付けています。正確には「呼んでいたのにはかなり違和感がありました」です)。
きっと今の若い看護師さんも、婦長と言う言葉は知らないでしょうね(^.^)。研修医にとって婦長とは、、、とても頼りになると同時に、指導医よりも怖い人たちでした。

・ナースキャップ
今もあるのかどうか分かりませんが、私が学生の頃は、看護学生さんは載帽式に感動したと良く言っていました。看護師=ナースキャップだった訳です。私が研修医の頃も看護婦さんはナースキャップをしていました。キャップを留めるためにみんな色んなアクセサリーを工夫していました。ピンク針で留めている人も多かったですが(^.^)。あの子にプレゼントしたいな、、、、なんて思った事も、、、、ないかな。
これもいつからか不潔だからとか、色々な理由で廃止になりました。今は全く見かけませんね。
詳しくはこちら(http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/kenkou/evidence_050921.html)をご覧下さい。

・ユニフォーム
今もスカートの所があるのかも知れませんが、ズボンの所が多いですよね。私が研修医の時には、若い子はスカートで、そうでない方はスラックスでした。やはりスカートでは作業がしにくいでしょう。
ちなみに、こんな制服の病院がある(http://www.yamaguchi-u.ac.jp/yu/yu61/pdf/023.pdf)ようです。当院でも検討してみてはいかがでしょうか。院長の好みだったらswimwearになるかも知れませんね(^.^)。
Wikipediaによれば、今は「白衣の天使」と呼ばれなくなっているとか。こちらは復活できるよう、看護師の皆さん頑張りましょう!



2009-11-24

DOAとCPA

2009年11月24日
DOAとCPA
救急部長 木村圭一
江口先生と私の記事が続いていますが、整形外科が暇と言う訳ではありません(^.^)。

私が研修医の頃、当直をしていると「先生!今からDOA(ディー・オー・エー)が来ますよ!!」と言って看護婦さん(当時は看護士と言えば男性のことでした。看護師と言う言い方が出来たのは2002年3月です。)から起こされると、眠気も吹き飛んだものです。

DOAはdead on arrivalの略で、正確に訳せば来院時死亡ですが、来院時心肺停止のことです。今なら「先生!CPA(シー・ピー・エー)が来ますがよ〜!」となります。

いつの頃からか、deadした人に処置をすると言うのはおかしいのではないか?と言う意見が出て、DOAではなく、CPAOA(シー・ピー・エー・オー・エー)と呼ぶべきだと言われ始めました。用語に厳しい先生が指導医にいて(だから、当院で研修すると用語に厳しい指導医になりますよ(^.^))、DOAと言ったら怒られました。CPAOAでしょ!って。

非常に面倒で、だったらdying on arrivalだからDOAと言えば良いのでは??と言う偉い先生の意見を読んで喜んだりしていました。英語の進行形は動作の途中と言う意味ですので、dyingはdieの途中と言う事ですから問題なかったですが、、、、

看護師とか師長(当時は婦長でしたから)と呼ぶのにかなり違和感が逢ったのと同じで、CPAもかなり違和感がありました。が、今はCPAと言うのが定着していますね。なぜ来院時を表すOAが省略されたのか分かりませんが、、、、やはり略語は3文字か4文字が良いのでしょうね。

色々変わって行くものがありますので、若い先生達は指導医から昔の話を聞くのは面白いかも知れません。時々一緒に飲みに行ってもらえると嬉しいです(^.^)。

ちなみに、CPAは、心肺停止(cardiopulmonary arrest)の略であり、決してCertified Public Accountant(公認会計士)がやってくる訳ではありません。CPAが沢山来る病院は忙しいために、経営は安定していますので来年当院に入られるみなさん、ご安心を。

今はDOAと言えば、血圧を上げるためのドーパミンと言う薬の事ぐらいですね。

さて、そろそろ次は、、、、PTCAがPCIになった理由を○○君が書いてくれると思います。お楽しみに。



2009-11-20

小児科研修を終えて

2009年11月19日
小児科研修を終えて
2年次研修医 江口徹郎

最近は、大隅鹿屋病院に戻ってきた!という嬉しい気分で近況をブログに書いていましたが、やっと自分の病院の感覚を取り戻してきたので、先月まで行っていた小児科研修の振り返りをしたいと思います。

10月~11月の2ヶ月は、鹿屋医療センターで小児科研修でした。

まだ私には子供がいないため、乳児や子供に触れるというのはなかなか大変なことでした。
人見知りする幼児期の子供は大人とは違いなかなか素直に診察させてくれません。
まともな質問をして答えが返ってくるわけでもない乳児。
私の顔を見るだけで泣き出す子供。
また普段子供の様子を見ていないお父さんが具合が悪いと言って連れて来る時は、
既往歴や薬剤歴などを把握していないこともあり、診察が難航することもあり大変でした。
子供が病気になり不安でいっぱいなご両親への病状説明。
私にとっては、最大の難関でした。
でも、そんなつらい事ばかりではありません。
病気がよくなって退院していく子供の姿や、注射の時にこの世が終わる位、泣いていた子供が何分もしないうちに満面の笑みで母親と見つめ合う姿などはとても素敵で印象的でした。
そんな2ヶ月間、指導医の助言を得ながら、なんとか走り切ることが出来ました。

小児科では、特に小児の診察方法、採血方法、ルートの確保方法等を学ぶ事が出来ました。
救急では髄膜炎が意外に多く、即座に検査、診断、治療を開始していかなければなりませんでした。
小児の薬剤投与量はほぼmg/kg/day か mg/kg/dose 換算で考えますので、mg/day or mg/dose で投与している大人とは違い緻密に計算されています。
特に新生児の輸液速度は0.1ml/h単位で計算します。非常に細かいです。

鹿屋医療センターの小児科の先生方は持ち回りで24時間体制をとり、少ない人数で鹿屋地区の小児救急を担っています。
鹿屋市内、大隅半島で小児の入院施設を持っている病院は医療センター一つだけなのです。
田中先生も、宮園先生も、貴島先生も、地域の小児科医療を支えてくれる素晴らしい先生方です。
そんな病院で、地域医療(小児科)を学べたという事はとても貴重な体験となりました。
勿論、大きな病院で素晴らしい医療設備や専門家の先生方がいらっしゃるところで研修するのも素晴らしいことだと思います。
しかし、私自身は、大隅鹿屋病院もそうですが、こういった『ここでしか出来ない』『ここでやらなければ』という状況の中で一生懸命に医療を行っている地域医療という現場で研修出来るという貴重な体験が出来ました。



2009-11-16

懐かしい光景

2009年11月16日
懐かしい光景
教育管理部 臼井之枝

最近は、研修医 江口先生が病院に戻りブログを書いてくれているので、『研修医ブログ』らしくなってきました(笑)

blog20091116-1 研修医が病院に戻ってきて、半年前の光景が戻ってきました。
夕方、毎日"教育管理部"へ来て『振り返りレポート』を書いています。
そこに指導医が来ることも多々あります。
指導医も教育管理部の部屋に来て『振り返りレポート』へのコメントを書いています。
ちょうど、先日は江口先生と指導医の前田先生と一緒になり、コメントを書きながら『今日の振り返り』を話していました。
そこへ、現在、外病院研修中ですが、呼吸器の勉強会に参加した2年次研修医、有留先生が勉強会を終え教育管理部へ。

blog20091116-2 少しの間、一緒に前田先生のお話を聞いていました。

手術室や病棟ではなかなか出来ない質問など、ここだったら遠慮なく出来るようです。
忙しい合間に、こうやってコメントを書きに来てくれる指導医の先生がいる病院はとても素敵に思います。
恵まれているなと、研修医も感じているでしょうか?決して当たり前ではないという事は、来年度、自分達が指導する立場になったときに感じるのでしょう!

江口先生も研修中、来年度の研修医が入ってきたときの事を想定しながら研修をしているようです。
今年は、下の学年が居なかったので来年が本当に楽しみのようです。
来年1月からは、有留先生も戻られます。
写真のような光景が、毎日見られることがとても楽しみです。



2009-11-14

執刀しました!!!

2009年11月13日
執刀しました!!!
2年次研修医 江口徹郎

blog20091113-1 整形外科研修3日目にして執刀医になりました!!!!
今日は、ばね指の手術を行いました。
手掌を1.5cm程度切開し、腱鞘を切開する、手術時間20分程度の小さな手術でした。

とても緊張と不安でいっぱいでしたが、手術中はずっと、指導医の先生方が本当に親切に私の周りを取り囲むようにして、指導してくださいました。
この写真を撮ってくださったのも、指導医の先生、木村先生です。


blog20091113-2帰ってきたばかりの私に、先生方は以前と変わらずとても熱心に指導をして下さいます。
教えてくれる、考えさせてくれる、経験させてくれる、その後のフィードバックをしてくれると本当に恵まれすぎる環境にいると実感します。
という事も、外病院での研修がなければ分からないことです。
何度もブログに書いていますが、決して他の病院がどうという事ではありません。
当院は、自分の家や家族みたいな存在の病院といえば理解して頂けるでしょうか?
大隅鹿屋病院は、私にとってそんな存在の病院だなと改めて思います。

研修2年目、こうやって色々な経験を積んでいます。
自分のペースでしっかり研修が出来ています。
楽しい先生達に囲まれて執刀できますので、
来年度から入職する研修医も安心して執刀できますよ。

選択科目も、整形外科を選んで良かった!と思います。



興味を持つことは重要です(整形外科研修シリーズ)

2009年11月12日
興味を持つことは重要です(整形外科研修シリーズ)
救急部長 木村圭一

現在は私は17年目にして整形外科研修中です。これから不定期ですが、そのお話です。

突然ですが、血液型の話があります。道に100円玉が落ちていたとします。

A型の人は、周囲を見回して、誰もいなければ拾って自分の物にする。
B型の人は、近くに誰がいようと拾って自分の物にする。
O型の人は、落ちているのに気付かない(^.^)。

らしいです(クラス未確定)。AB型はどうするか、、、、院長先生や事務長さんに聞いてみて下さい(コメント頂けるとうれしいです)。

今は色々な所から情報が得られます。医療に関してもすごい量です。全部はもちろん見られませんが、興味を持てば見るでしょう。

先日PPI(proton pump inhibitor)と骨粗鬆症のお話を「m3.com」と言う会員制の医療情報のサイトで見ました。当院のOBである「内科開業医のお勉強日記」にも記事があります。

http://intmed.exblog.jp/4902588/

大変興味深いお話でしたが、たぶん整形外科研修をしていなかったら、読む事はなかったかも知れません。

http://www.pariet.jp/alimentary/vol56/no576/sp11-01.html

整形外科=骨の医者と言う感じですから、無視する訳には行きません。ちゃんと読みました。

ローテーション研修をする事で、色々な興味が湧き、役に立つ事も多いと思います。そういう知識が増えることは、とても重要なことでしょう。

道に落ちている100円なんてたいしたことないと言えばそうですが、100円で患者さんを救えることだってあると思います。是非B型の医師を目指しましょう。決してO型の医師にならないようにしましょう。

ダブルバールーン法の小腸内視鏡を考えた自治医大の山本先生は、10年間地域医療に従事した後に、小腸内視鏡を初めて見て、何時間もかかる苦しい検査だと知り、これは何とかならないか、、、、と考えたそうです。最初から大学病院にいたら、小腸内視鏡とはこんな検査だと言うことで改善しようと思わなかったと書かれています。それ以外にも、ESDの時に病変を浮き上がらせる時にヒアルロン酸を用いようと思ったのは、地域の診療において膝関節の注射を行っていたからだそうです(日経メディカル2009年11月号P.143-145)。

当院で研修した人たちが、将来こんな立派な人になり、大隅鹿屋で研修していなかったら、、、と言ってくれるとうれしいですね。



2009-11-12

呼吸器の勉強会

2009年11月11日
呼吸器の勉強会
2年次研修医 江口徹郎

月曜からの整形外科研修が始まり、早速、 火曜日は手術3件ありました。
2日目で自分の病院に戻ってきたなという実感が!!

blog20091112-1 そんな中、火曜日夕方、呼吸器の勉強会に参加しました。
勤務などの関係もあり、3日間に渡り開催されます。
私は1日目の参加を希望しました。
医師、看護師、リハビリ、MEが1チームとなり合計4チーム編成で行われました。
私は、2班でした。

 

医師の参加は、田村先生、劉先生、吉田先生と私の4名でした。
blog20091112-2 看護師は、ICUや病棟など多くの方が参加していました。
まずは、呼吸器が外れた状態で1分ごとに酸素濃度や心電図の波形がどのようになるかの勉強でした。
それから、それぞれのチームに別れ、呼吸器の設定やトラブルなどを回避し患者様(シミュレーター)を助けるという形でした。
シミュレーターを身近な人と想定し、素早く対応し……と思い、勉強だとは分かっていても一生懸命にやりました。

 

blog20091112-3 やはり日頃から、そういった勉強やシミュレーターでの訓練は必要だと痛感しました。
パイロットなどもそうですが、日々の訓練により焦らず落ち着いて行動出来るのだと思います。
私も、日々の努力を惜しまず指導医の先生に指導して頂きながら自分なりに一生懸命に勉強をしていきたいと思います。

残りの研修頑張ります!!



2009-11-10

戻ってきました!

2009年11月9日
戻ってきました!
2年次研修医 江口徹郎

11月9日(月)から、大隅鹿屋病院へやっと戻ってきました。

4月からずっとずーと、外病院での研修をしてきました。
4月~2ヶ月、徳之島徳洲会病院で離島僻地研修。
6月~1ヶ月、横浜の日野病院で精神科研修。
7月~2ヶ月、鹿屋医療センターで産婦人科研修。
9月~2ヶ月、鹿屋医療センターで小児科研修。

やっとの思いで、大隅鹿屋病院へ戻ってこられた気がします★
11月最初の一週間は、少し遅い夏休みを取り里帰りをしていました。

本日、11月9日からは選択科目の整形外科研修です!
今日の朝は、7時40分から回診の予定で木村先生と一緒に回りました。
明日からは、もう少し早い7時30分から回診をしてもらうように頼みました(^_^;)
なぜかというと・・・・
今日が初日という事なのか、果たして自分のペースが遅いのか???
カルテを見る、カルテ記載をする・・・なかなかペースがつかめません・・・・
1年次に戻ったような気分です(・_・;)
でも、しっかりと頑張ります!!
ようやく自分の病院、『大隅鹿屋病院』へ戻って来られたのですから。
外病院もそれぞれの特徴がありとても良かったですが、やはり自分の病院は格別な思いがあります。
ここが自分の居場所だな!と本当に思います。

2ヶ月間ではありますが、整形外科研修、頑張ろうと思います!



2009-11-07

症例メール

2009年11月6日
症例メール
救急部長 木村圭一

田村先生は、色々な原稿の依頼があるそうで(有名人ですね!)、代わりに力不足ですが私が書かせていただきます。

当院では、学生さんに症例のメールを送らせていただいています。送られてくる学生さんは迷惑かもしれませんが、研修説明会に来ていただいたり、実習に来ていただいたりした方にです。もちろんメールはいらないという人には送っていません。

将来当院で研修をして欲しいというのが狙いですが、そうでなくても勉強の参考になればと思い送っています。

例えば以下のようなものです。

「40代男性の発熱」

50歳男性。ある病院の管理者です。最近ぼけてきたのではないかと言われており、本日になりボーッとしているので心配になり受診されました。

仕事中に大事な用事を忘れる(ICU回診の時間なのに忘れている、会議で決まったことを忘れている、昔の同級生と会っても初めましてと言う)などの症状が以前からあったようです。

また小学生のころから聞き間違いが多く、軽度の脳障害があるようです。

AGA(Androgenetic Alopecia;男性型脱毛症)の治療中です。

本日体がだるく、ボーッとしているということで、体温を測ったら39度あったということです。咽頭痛が軽度ありますが、食欲はあります。タバコは吸いませんが、アルコールは毎日飲んでいます。

新型インフルエンザのワクチンを先週接種しているようです。

長谷川式簡易知能スケール(HDS?R)は30点。麻痺はありませんし、歩行も問題ありません。上肢の末端に多毛を認めます。
迅速インフルエンザの検査は陰性でした。

どんな疾患が考えられるでしょうか??

<今回のポイント>
・検査が陰性でも否定は難しいです。
細かくは別メールで書きますが、検査というのは病気を確認すると言う場合にしか意味がありません。インフルエンザが陽性だろうと思って出して、陽性だった場合には、まずインフルエンザであろうと思われますが、陰性だった場合には、何とも言えないことになります(インフルエンザの確率は50%程度にしかなりません)。
陰性所見は何も意味しないと言う言葉を覚えておきましょう。

・病歴は重要です。
研修医の先生が担当したのですが、きちんと病歴をとっていて素晴らしいです。病歴だけで8割診断をつけるぐらいの姿勢が必要です。

・AGAは早めの治療が重要です。
万有製薬のホームページを参考にして下さい。
http://aga-news.jp/index.html
(以下省略)

ちなみに、上記のメールは例であり、実在する人物とは何の関係もありません。

当院の研修医の皆さんは、多くの方がこのメールを見て来て下さった、、、、かどうかは分かりませんが、国家試験で役に立ったとか言う意見も頂いています。

メール希望の方は是非臼井さん(kanoya-ikyoku@kanoya-aishinkai.com)までメール下さい。



2009-11-05

11月の研修医

2009年11月5日
11月の研修医
教育管理部 臼井之枝

11月の研修医の状況をお知らせします!

blog20091105-1 まずは江口先生です。
隣の写真は、医療センターで産婦人科・小児科研修に4ヶ月間研修していた時の写真です。
カメラマンは、有留先生です!!
(写真を載せると怒るかな?)
2ヶ月は、同じ外病院で研修をしていました。
研修科は勿論違いますが・・・・
7月・8月は産婦人科の研修。
9月・10月は小児科の研修でした。
振り返りレポートを毎日書いていましたが、とても勉強になったようです。
やはり、小児科については地域に入院施設がある唯一の病院なので、患者さんがとても多かったようです。
忙しいにも関わらず、医療センターの先生方からはとても良く指導をして頂いたようです。
現在は、少し遅い1週間の夏休み中です。
来週からは、選択科の整形外科研修2ヶ月となります。

そして、有留先生。
突然ブログ記事を書いたので、残念ながら写真を調達出来ませんでした。。。。。
(有留先生ファンの皆さん、すみません)
有留先生は現在、医療センターで小児科研修中です。
先月まで、産婦人科研修でした。
産婦人科研修では、母親の強さや愛情、そして何より、自分の母親に感謝出来た科だったようです。
そうです!!母は強いのです!
とても貴重な体験だったのではないでしょうか?
現在は、小児科研修が始まったばかりです。
慣れなくて大変かな??
慣れた頃には、写真と小児科研修の感想を聞かせて欲しいですね。

という事で、きっと、二人ともそろそろブログを書いてくれるのではないかと期待しています!!
残りの研修、二人とも頑張って下さい!!

二人とも来年も、大隅鹿屋病院で後期研修を行う事を決めてくれています。
来年4月からは、仲間が6人増えます!
是非、お手本になるようなブログの掲載を期待します(笑)



2009-11-02

自分の決めた道は迷わないようにしましょう

2009年11月2日
自分の決めた道は迷わないようにしましょう
救急部長 木村圭一

マッチングの結果が発表されたので、、、、

何でも迷っているうちが一番楽しいと言います。例えばパーソナルコンピュータ(以下パソコン)などがそうです。どれにしようかな、、、と迷います(私はMac派なので、数種類しか迷う余地はありませんが)。木村拓也さん(以下キムタク)(注1)が宣伝しているから富士通かな、やっぱりソニーが良いかな、以前は中山美穂さんが宣伝していたからNEC(日本電気)かなと基準は色々です(ある先生は、携帯を選ぶ時に鈴木杏樹が宣伝していた(注2)からと○○デジタルホン(現在のソフトバンクモバイル)にしていました)。

やっとキムタクが宣伝で使っているのと全く同じ機種・色のヤツを買ったとします。あれ、、、テレビで観たら恰好良かったけど、、、、あれはキムタクが使うから恰好良かったんだ、、、、何だか動きが遅いし、迷惑メールは沢山送られてくるし、、、、やっぱりソニーが良かったな!!等と後悔し出します。

パソコンは余裕があれば買い替えれば良いでしょうし、まあ少し我慢すれば良いでしょう。しかし、研修病院はそれではいけません。今の制度では原則2年間は病院を変われません(注3)。医師人生で最も重要と言われている研修医時代を後悔しながら生活しなければならないのは都合が悪いです。

よって、一度決まった事は後悔しない事です。

もちろん長く付き合えば悪い所が沢山見えてきますし、良い所は普通に思えてきます。だから良い所は良いんだと常に認識し、悪い所は変えられれば変えて行きましょう。何よりも、病院は研修の機会を与えているだけであり、研修を実際にするのは自分自身であると言う事を忘れないようにしましょう。自分自身が努力せず、指導医が、病院が悪いんだと言っていてはいけません。そんな事をしてたら、有名研修病院へ移れたとしても同じ結果になるはずです。

大隅鹿屋病院に就職したら、自分は大隅鹿屋病院の研修医である、、、と言う意識で毎日頑張りましょう。本当ならば、鹿児島大学病院に行っていたのに、、、、と思っていてはいけません。マッチングと言う制度があろうと、自分の努力の結果当院に就職する事になったこと、例えば鹿児島市立病院へは行けなかったことを納得しましょう。

当院の卒業生はみんな、他の研修病院の誰よりも頑張っているんだ!!と思うようにしてきたと思います。だから2年間当院で研修したことを後悔していないのでしょう。それが、後期研修で当院を離れたとしても、今でも連絡をとってくれている事と繋がっているんだと思います。

大隅鹿屋病院で研修が決まった6名の方は、2年後に大隅鹿屋病院で研修して良かった!!もう一度研修病院を選ぶとしたら、やはり大隅鹿屋病院を選ぼう!!と思えるような研修医時代を過ごしましょう!スタッフ一同そうなるようお手伝いさせて頂きます!!

ちなみに、写真は当院の近くにあるバドガールがいるかも知れないお店のトイレにはってあった詩です。

blog20091102-1

注1:私は昔肺炎で入院した事があります。本名を部屋の入り口に掲げておくとあまり良くないと言う事で、偽名になりました。希望を聞かれて何か答えた気がするのですが、実際には「木村拓也」になっていました。数名の方が、本当にあのキムタクが入院しているんですか!!とナースステーションに聞きに来たらしいです。

注2:鈴木杏樹さんは外科医と結婚しています。その先生も外科医です。何と手術を執刀した主治医だったらしいです。そういう事が起こる可能性は、赤ちゃんに慢性閉塞性肺疾患が発生するのと同じぐらいです。

注3:研修病院はもちろん変われますが、すぐ変わって良いとは言われません。見えないかも知れませんが、お役所の人、病院の研修担当の人たちが大変な苦労をして、やっと病院を変われます。研修医になろうとしている皆さん、ご注意を。