2009年1月14日
指導医講習会
研修委員長:田村幸大
1月10日、11日に沖縄で第13回徳洲会グループ指導医講習会がありタスクフォース(要するに講師)として参加してきました。
現在の臨床研修制度では指導医講習会を受講した5年目以上(来年度から7年目以上)
の医師のみが指導医として登録できる規定となっております。他にも色々と遵守しなければならない規定があります。
特に来年度からは指導医登録された医師がいない診療科は研修医の受け入れが出来なくなるため、"駆け込み受講"が非常に増えております。
10日は徳之島で外来を終えてからの移動でしたが、徳之島⇒沖縄の交通手段が無く、
一度鹿児島空港まで戻ってから沖縄に飛ぶという大移動になってしまいました。
さて、11日が本番で話をしました。
まず、第1弾は「外来指導のコツ?1分間プリセプティングと5つのマイクロスキル」です。
これまで何回か話した内容でしたので、つつがなく進行し終了しました。
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align="right" />第2弾は「ベッドサイドで教える」です。
こちらは前回は30分の割り当てだったのですが、今回はなぜか45分に増えていました。その事に気付いたのが前日の夜だったため、
スライドの追加に朝3時までかかりました。
スライドの追加をしたものの、まだ時間があまりそうであったため、講習会の総元締めをしている福岡徳洲会病院の佐土原先生に相談し、
当院で12月から始めた"振り返りレポート"の話もする事にしました。
実際に有留先生、江口先生が記載してくれた物をコピーして配布しました。
これが意外と反響を呼び、講演が終わった後の休み時間に質問されたり、最後の感想のところで「振り返りレポート」
を導入したいという話が出たりと予想外の展開となりました。
また、佐土原先生が最後のまとめの話の時に振り返りレポートの一部を引用したスライドを提示されました。
それは、研修医が「1ヶ月以上の入院生活。それ以前症状が出てから1ヶ月と長い苦しい期間を乗り越えて明日退院になりました。
すごく嬉しそうで、こちらも元気が出ました。」と書き、外科の指導の奥田先生が「入院→診断→治療→よくなって退院。
先生が一通りのことを出来て、患者さんも良くなり、最高でしたね。良ければ外来もフォローしますか?」とコメントされていました。
私はプログラム責任者の欄に「疲れる事も多いですが、そのような事で我々は元気になっているのでしょうね」とコメントしました。
佐土原先生はスライドを示しながら「このような経験をして、指導医から良いフィードバックをもらった研修医は、
誰から強制されなくても自分で学ぶ課題を見つけて育っていくようになる。研修医指導は評価をされない仕事だけど、
その育っていく姿を見る事が指導医にとっての一番の見返りだと思う。」とまとめておられました。心に響きました。
講習会終了後に「本当に毎日書いているのですか?」という質問がありました。見栄では無く、本当に毎日書いてもらっていたので、
胸を張って「毎日書いてくれています」と答えました。質問された先生は、さすがに毎日は書いていないだろうと思っていたそうです。
毎日書いてくれた研修医の先生を始めとして、コメントを毎日返して頂いた各科の指導医の先生に感謝です。
いつも講師として参加しながら勉強させてもらうばかりの指導医講習会の場所で当院の取り組みを紹介し、それが少なからぬ反響を呼んだ事で、
嬉しい気持ちで帰路に就きました。
田村先生、指導医養成講習会お疲れ様でした。
返信削除私も、『振り返りレポート』を配布しながら、どんな質問が来るのか心配しながら配りました。私の方がドキドキしていたかもしれませんね。
自分の病院の研修医の先生達の事を胸を張って自慢出来るという事は、とても素晴らしいですね。
毎日書いてくれている研修医の先生方も凄いと思いますし、毎日、コメントしてフィードバックしてくれる指導医の先生方も凄いですね。
田村先生、出張お疲れ様でした。
返信削除当院からも参加されていて、医局でとても良い内容だったと言っていました。
当院はすでに振り返りレポート導入しているのですが、、、、まだ2通しか来ていません(+_+)。
さすが佐土原先生良い事言いますね!!
しかし、私がずっと前に受けた時(5泊6日でした)とは内容がだいぶ違いますね。私もまた受けてみたいです。その時はよろしくお願いいたします。
都会の研修委員長さん、コメントありがとうございます。
返信削除先生のブログでも当院の取り組みを紹介して頂きありがとうございました。
振り返りレポートは指導医にも役立ちますが、一番は書いた研修医自身のためになるのかと思います。
他人から指摘されると受け入れにくい事でも、自分で気付いて「直さなければいけない」と思った事は受け入れやすく、効果も持続するようです。
また、学生実習の時にも役立ちました。見学に来た時にたまたま大きな手術や重症例の救急搬入が無くても、研修医の日々の行動、指導医からの指導内容を伝える事が出来ます。パンフレットなどの媒体は、どうしても似たり寄ったりの内容になりがちですが、振り返りレポートには現場の生の声が詰まっていますから、説得力も強いかと思います。
田村先生、強行スケジュールでの講習会お疲れ様でした。
返信削除振り返りレポートがそんなに反響を呼んだというのはびっくりです。「今日から始めます」「わかりました」で始まって、とりあえず毎日何か書いています。指導医の先生のコメントが何てついているか楽しみだから続けられていると思います。これからも続けていきましょう!
学生さんにレポートを見せると言うのはグッドアイディアですね!!確かにパンフレット作るよりも効果的です!!
返信削除今日は楽しく飲みましょう!田村先生は今鹿児島上空ぐらいでしょうか。