2009-06-04

おすすめの本2

2009年6月3日
おすすめの本2
研修委員長 田村幸大

28日 鹿児島市内で鹿児島県の研修指定病院の会議
29日 鳥取大学の研修説明会
30日 東京で講習会
31日 当直
1日 山口大学の研修説明会
という流れで出張が続いています。
その出張の移動中によく本を読んでいます。
最近は出張が多いので1ヶ月で15冊位の本を読んでいます。

1年前に読んだ本ですが、「チームプレイ」という観点から印象に残っている本があるので、紹介させて頂きます。

サッカー好きの方なら知らない人はいないであろう中村俊輔が書いた本です。
日本人初の欧州リーグでMVPを獲得したプレイヤーです。

不遇の時も味わいつつ、そのような中でどのような哲学を持って、環境を克服したのかが克明に書かれています。
華々しいスター選手であっても、泥臭いほどの努力をして、強い気持ちを持って日々過ごしている事が分かります。
そして、チームプレイが必要なのは医療現場でも同じです。「監督」を「院長」と読みかえたら、監督の采配でチームが動くのも、院長や看護部長の采配で病院が動くのも同じです。そのような中で自分に期待されている役割を理解する事も大切な事が分かります。

読み終わった時にやる気が出て、元気になる本です。

印象に残った文章を抜き出しました。
私の感じたことを、⇒の後に書きました。

「察知力」
中村俊輔
http://www.gentosha.co.jp/search/book.php?ID=300371

「敗戦から得るものはない」と言う人もいるかもしれない。でも僕は、負けても得るものはあると考えている。

中3になった僕は自分が試合に出られることがうれしくて、自分のやりたいプレーばかりをやっていた。いい気になっていたんだよね。個人技ばかりで、チームのサッカーを考えていなかった。

足りないことを認知して、それを補うための工夫をすること。今与えられた環境のなかで、何をなすべきかを察知できない選手は激しい競争のなかでは生き残れない。
中3のとき、ふてくされた僕になにも言わなかったコーチは、「自分で知ること」を僕に教えようとしてくれたんだと、今はわかる。

書くという作業をすることで、自分の気持ちや考えを整理できる。それを繰り返すうちに、自分のことを客観的に見つめることができるようにもなった。ノートを書くことで落ち着けるし、過去の自分の歩みが綴られているから、時間が経ってからそれを読むと、いろんなことを再発見できる。
⇒当院でやり始めた「振り返りレポート」は、こんな意味があったのですね。

ちょっと遠回りすることになっても、目標を忘れなければ、いつかそこへたどり着けると僕は信じている。

たくさんの引き出しがあると、自分を信じることができるから、相手が誰でどんな場面だろうと、妙なプレッシャーを感じることはない。
いろんなことを経験して、引き出しを増やし、幹を太くしたい。
ある監督の求めるサッカーでは、ポジションがあり、得意なプレーで活躍できても、新しいクラブ、新しい監督、新しいチームメイト、新しいサッカーのなかでは、何もできない・・・というのは、イヤだから。そして、どんな対戦相手とであっても、”戦える”という気持ちでピッチに立ちたいから。
⇒どんなに経験を重ねても、いつまでも勉強して引き出しを増やす努力を続けて行かなければなりません。新しいクラブ=新しい病院、どんな対戦相手=どんな疾患と読みかえると医療現場に当てはめる事が出来ます。

思うようにうまくいかないことがあっても、誰かを悪者にして、終わらせるのではなくて、未来の糧にしなくちゃいけない。ただ気持ちを切り替えただけでは、苦しんだこと、悔しかった思いも無駄になってしまう。
⇒失敗の原因を自分に求める事はなかなか出来る事ではありませんが、それをしないと次につながらないという事なのでしょう。失敗の原因を時代のせいにしたり、他人のせいにしたりする事の方が楽ですから、簡単な事ではありませんね。

新しい環境に馴染む努力をしないのなら、環境を変えた意味がない。たとえそれが修行のような毎日であっても。修行を経たからこそ、成長できるのだ。
早く新しい環境に馴染み、自分を認めてもらい、課せられた課題をクリアーし、評価を得て、また新しい課題に取り組む。その作業をうまく運ぶために最初にしなくてはいけないのは、新しい環境を受け入れること。それが新しい環境で挑戦するということだ。
⇒新しい環境に移った時、まずはそこの色に染まる事。そこで評価を受けなければ、次のチャンスはめぐって来ない。

他人を妬んでいる人は、伸びない。自分の足りない力を分析せずに、他人を妬んでいても意味がないのだ。
⇒妬む暇があったら努力せよという事ですね。

慣れないポジションで起用されたときは、監督がなぜ自分をそこへ起用したのかを察知し、そのうえで、そのポジションを自分の色に染める。

今の自分にできることを、手を抜くことなくやった、という実感を持てる毎日を過ごすこと。簡単そうに見えて、これが難しい。なぜなら人には甘えがあるから。

オシムさんが選んだのは、攻撃だけできる選手や守備だけできる選手ではなく、あらゆる仕事を厭わない選手だ。



2 件のコメント:

  1. In theory, each device bus can have its own address space. ,

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  2. In short, leagues to urge bank runs, or the threat of their for- mation, will be able to stop and reverse the monetary expansion. ,

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