2008年5月13日
症例発表
1年次研修医 江口徹郎
5月2日は、勉強会の日でした。
入局して1ヶ月でいきなり発表の機会が与えられ、私が、初めて症例発表をすることになりました。
どうやら、研修医が2名だと、1ヶ月とちょっとで順番が廻ってくるようです。
初回は指導医の先生と相談の上、小腸イレウスの症例発表に決まりました。
指導医に教えられながら、Power point のプレゼンテーション用ファイルを作りました。
これは発表の時の写真です。となりに井戸院長先生が座っておられます。
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どんな質問が飛んでくるのか、緊張しながら挑みました。
結局のところ、「腸管壊死の所見とは」については回答(1.造影CTにて壁が造影されないまたは造影が弱い 2.
単純CTにて壁が高濃度(出血性壊死) 3.遊離ガス 4.SMVまたは門脈内ガス 5.壁内気腫 6.壁肥厚 7.厚大量の腹水 8.
隣接する腹膜、腸間膜や後腹膜筋膜の充血・肥厚 1.2.5.が特異性が高い)を予め用意していたためうまく答えられましたが、予想外の
「井戸の分類」については答えられませんでした。height="204"
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「井戸の分類」とは腹部エコー検査で小腸イレウスの手術適応か否かを判断する3つの基準(小腸の3cm以上の拡張、内容物の沈殿、
比較的大量の腹水)による分類を指します。3つが該当する場合、手術適応となります。(もちろん3つ未満でも手術する事はあります。)
注意!!
来年度ここに入局しようと思う研修医は「井戸の分類」を憶えておくと良いかもしれません。
城戸淳です。僕も井戸分類は覚えました。そして、その複雑性イレウスか単純性イレウスかをエコー上で判断する井戸分類は比較的役に立ちます。でも、この話は徳之島の飯田総長には、あまり相手にされませんでした。江口先生も井戸院長に言って、その論文をいただくといいですよ。僕ももらったし~。江口がんばれ。
返信削除城戸先生、コメントありがとうございます。
返信削除井戸分類を広めて下さいね!
ちなみに、絞扼性イレウスの診断は難しく、関係する学会に行けば、必ずと言っていいほど、「絞扼性イレウスの診断」というセッションがあります。イレウスの手術適応が決められれば、立派な外科医です。
院長は、それをエコーで簡単に診断するにはどうしたら良いか、、、、と考えて作ったのです。腸閉塞で死ぬ人がいなくなるように、、、
飯田先生はエコー診断を相手にしなかったのか、それとも城戸君を相手にしなかったのか?どちらなのでしょうか(^.^)。