2010-03-20

挿管はそう簡単に入りません

2010年3月19日
挿管はそう簡単に入りません
救急部長 木村圭一

最近看護師さんが逮捕されると言う事件が起こっています。

http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/documents/100302_1/01.pdf
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20100313-OYO1T00267.htm?from=main1

とんでもない看護師がいるもんだ、、、で終わってしまってはいけません。当院でも、どの病院でもあり得る話です。両者に共通しているのは、仕事上の悩みがあったのだが、相談出来る人がいなかったと言うことです。読んでいるあなたも、激しく悩みがたまっていけば、同じことをするかも知れないのです。

京都大学の看護師さんは、あなたが働くと急変が多いと言われた事がストレスとなったそうです。当院では以下のような感じなので、ありえない?と思うかも知れません。

夜勤の看護師さつきさん 「今日は一緒に夜勤だね、よろしくね。あなたがいると急変が多いんだよね?みんなそう言ってるよ。がんばろうね!」
看護師かつみさん 「ですよね?、最近私ついてるんです?。だからさつき先輩助けて下さいね!今度おごりますから!そうそう!この前、とよちゃんって言うすごい美味しいハンバーグが出るお店見つけたんです!そこへ行きましょう!今日の夜勤明けに行きませんか??」
さつきさん 「そうだね!私もそのお店聞いたことあるよ!行ってみたかったんだ?行こう!行こう!よ?し、夜勤頑張って9時ピタで帰るよ!!」
かつみさん 「朝からハンバーグですか?わっせヘビーですがよ。」
師長のみゆきさん 「おしゃべりはそのぐらいにして早く仕事しなさい!」
(名前はもちろん仮名です)

こんな雰囲気を作るのも重要ですし、当院ではメンター制度と言うのを設けております。研修医(以外の新人もですが)一人に二人の指導医がついていて、月に1回話し合い(つまりは飲み会)の費用が出ます。私にも是非つけて頂きたいです(私は昨年9月に入職したので、まだ新人です(^.^))。

以前勤めていた病院では、挿管が入らず落ち込んでいた私に、ある看護師さんが「先生!挿管は、そう簡単に入らないんですよ?」と慰めて(馬鹿にして?)くれました。
ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)をして上手く胆管が造影出来なかった時も、、、「先生、総胆管には、そうたんかんに入らないんですよ?」と言ってくれました。やっぱり馬鹿にされていたのかな。

何でも気軽に相談出来る雰囲気の職場を作りましょう!そのために医師が気をつけることは、とにかく怒らない!!仏の様な人間になることです。私には無理っぽいですが、研修医の皆さんは頑張りましょう。



2 件のコメント:

  1. 木村 圭一2010年3月23日 7:05

    いつもの通り自己レスです。
    週末は蘇生講習会でした。人形には簡単に挿管できましたが、人に色々教えるのはそう簡単ではありませんでした。
    早く誰か記事書いてや〜。

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  2. 木村 圭一2010年3月26日 19:13

    もう一つ見つけ?ました。
    経鼻胃管挿入は、なかなかうまくいかんのです!

    返信削除

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