2008年3月17日
お誕生日会
2年次研修医 有馬 喬
今年の誕生日は色々な方にお誕生日会を開いて頂いた。
海よりも深く感謝している。
大学の頃は6年間もあったのにお誕生日会をしてもらった記憶が2回しかない。
母校の宮崎大学はかつて県外出身者が多く、9割5分くらい県外出身者だった。
3月5日といえば定期試験の再試験も終わり、帰省して誰も宮崎にいない。
「何たることだ!?」
物心付いた頃から、お誕生日会で毎年1本ずつ増えていくロウソクを吹き消し、大人
になった自分にとってかなりの痛手であった。
20歳過ぎてまさか実家に帰ってロウソクをフーって消すわけにもいかず、悩みの種
であった。
今日は大学時代開催された、お誕生日会の話をひとつだけお楽しみ頂こう。
なぜひとつかって?
先述の通り2回しか開催されていないので一気に話すとネタ切れになるだけである。
アリマックマにネタ切れは許されない。
・・・という訳で、今回は副題付きで。
有馬青年物語 -貴方のベッドにDDT-
アリマックマは2○歳を迎えようとしていた。
15人程でお誕生日会が開かれた。
3月5日ではなかったが久しぶりにロウソクが吹き消せるアリマックマはわくわくし
ていた。
会場は友人宅、7畳程度のワンルームマンションであった。
そこに15人詰め込んだのもさすがであった。
何人かは廊下にはみ出していた。
そんな中、なぜかずっと廊下の一番奥に座る2人の友人。
2人の性染色体はXXとXY。
英語で言うとfemaleとmale。
普通に言うと男と女。
世の習いどおりに、この2人の友人は数週間後に付き合うことになった。
アリマックマのお誕生日会でそんなことを企てるとは相当な輩である。
「その方の悪事、しかと見届けておるぞ!この不届き者め!潔く、腹を切れい!!」
と言ってやりたい気分であった。
最近、暴れん坊将軍のDVDを見てちょっとハマっている。
ちなみに、アリマックマが当時、密かに想いを寄せていた方も非常に気の利く友人
が呼んでくれていたのだが、こちらもまた世の習いどおり数週間後に撃沈すること
となった・・・↓。
話を戻そう。
話も盛り上がり、いよいよアリマックマが楽しみにしていたロウソクをフーの時間
がやってきた。
みんないい具合に酔っている。
Happy birthday to you・・・の歌を歌ってもらった。
しかし、あの歌を聞くたびに毎回思うが、「Happy birthday dear○○」のところで
みんな声が十中八九、小さくなる。
あらかじめ何ていう名前を入れて歌うか決めてないことがバレバレである。
ろうそくも吹き消し、ケーキを15等分というとんでもないくらい細かく分割した。
そこまでして丸いケーキにこだわった訳ではないが。
「お誕生日おめでとう。」
と書いてあるチョコの板は自分で食べれるかなと思っていたが、酔った友人が盗っ
て食べてしまった。
酔っていたアリマックマはその友人の頭を脇に抱え、ベッドに倒れこんだ。
いわゆるプロレスで言うところのDDTである。
殺虫剤のDDT(Dichloro-diphenyl-trichloroethane)ではない。
簡単にどんな技かと言うと・・・
相手の首を脇下に挟み込み、そのまま自分が後方に倒れこむことで相手の頭をマッ
トに叩きつける技である。
当然、ベッドから異様な音が聞こえた。
「折ったどー。」である。
真っ二つに折れたベッドを見て呆然とする会場を提供してくれた友人の顔は今でも
忘れない。
お誕生日会も終わり、清算の時間になった。
ひとり3500円くらいだった気がする。
アリマックマは本当はタダでよかったらしいが、ベッドを壊された友人が幹事だっ
たこともあり、ベッド代の20000円とあわせて23500円取られてしまった。
酔っていても冷静な友人であった。
ちなみに事の発端はアリマックマのチョコを食べた友人であるが、チョコを食べた
ことも次の日にはすっかり忘れており、「昨日はお前、調子に乗りすぎたな?はは
は。」と言われてしまった。
大空と大地の中で、もう一度DDTをブチかましてやろうかと思ったアリマックマであ
った。
おしまい。
私は城戸君と院長と一緒に誕生会をしました。アリマックマも参加して欲しかったですが、、、XX染色体の人と一緒の方が良いですよね!
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