2008-11-26

私事のはなし

2008年11月26日

私事のはなし

教育管理部 臼井之枝


なかなか、更新が出来ない『研修医ブログ』です。

『研修医ブログ』なのに、なぜか研修医のブログが無い・・・


なので、今日は私事の話をしたいと思います。


平成9年に、私の父は体調を崩しました。

最初は、下肢の浮腫みでした。

『別に他のところは何にも悪くない』というのです。

そこで、自分が勤めている大隅鹿屋病院の循環器科に受診を薦めました。

その当時、私は循環器病棟に勤務していましたので、循環器科の先生に直接お願いをし、診て貰うことになりました。

心電図で心房細動があるということと、胸部のレントゲンでは心臓が少し大きいということを指摘され、検査をしてみようか??
という事になりました。

が、血液の検査で少しヘモグロビンが成人男性としては低い値が出ているという事で、急遽、胃カメラと大腸の検査を行いました。

結果、異常なし。

その時は、まだ下肢の浮腫みはありました。

利尿剤を飲み、1週間様子を見ましょうと経過観察になりました。

しかし、次の受診のときの採血では、またまたヘモグロビンが下がっていました。

そして、その時の担当だった循環器内科の先生が"骨髄穿刺"をしましょうと、すぐに検査をしてくれました。

1週間後の結果、骨髄異形成症候群と診断されました。

その後、すぐに専門病院に紹介状を書いてくださいました。

その後、専門病院に入院しましたが、急性骨髄性白血病に移行し、大変な闘病生活の始まりになってしまいました。


大隅鹿屋病院は、大学病院みたいに大きな病院ではありません。

私たち一般市民が、専門の病気と診断し専門病院を受診することは不可能です。

『どこかがいつもと違う』と思い、受診をします。

私たち家族は、今でも一生懸命に病気を見つけて下さった先生には感謝しております。

私たち家族のように、地域の方々は大隅鹿屋病院に行ったら何の病気か分かるかもと思い受診していると思います。

研修医の先生方にも、患者さまのそういった気持ちを持って受診していると、いつも思って欲しいです。

総合病院や大学病院みたいに専門の先生が大勢はいません。

しかし、先生方で病気をみつけ、的確に専門医にコンサルトできると思います!

そんな医師を目指してください!


残念ながら、父は闘病生活100日目で亡くなってしまいました。

まだ、51歳だった父は、自分の病気の事をしっかり理解し頑張ったと思います。

そうやって病気を理解し、頑張れたのも先生方のおかげだと思っています。

ただ、鹿児島市内にしか専門の病院が無い為、鹿屋からは2時間離れた病院に入院していました。『大隅鹿屋病院に入院出来ないか?』と、
父は言ったりしていましたが、やはり、自宅から離れている病院にいるというだけでも不安だったのでしょう。

それと自分が信頼するお医者様のところで治療したいという気持ちもありました。


私は、今、医師に関わるお仕事をさせてもらっています。

私に出来る事は、沢山の若い医師がこういった地域で成長するお手伝いをすることです。

平成17年から約8名の研修医の先生との出会いがありました。

全員、とても良い医師になられていると思います。

大変な事があると思うけど、江口先生、有留先生頑張って下さいね!!



2008-11-13

健康祭

2008年11月11日

健康祭

教育管理部 臼井之枝


9日(日)は、大隅鹿屋病院健康祭が行なわれました。

今回の担当責任者は医療ソーシャルワーカーの係長でした。

前日から準備万端でした!が、あいにくの雨でした・・・

駐車場に設置された舞台が使えず、急遽、リハビリ室へ変更。


余興で踊りや、保育園児の踊り(勿論、本院託児所のお子様方も大活躍)、高校生の吹奏楽部の演奏、素晴らしいものばかりでした。
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吹奏楽部の演奏では、2曲、大隅鹿屋病院の院長、井戸先生が指揮をされました。とても、かっこ良かったです。素晴らしい演奏でした!


駐車場では、職員が部署単位でうどんやフランクフルト、業者さんの焼き鳥など沢山の食べ物がならんで、雨にも関わらず大盛況でした。


余興があったリハビリ室は入りきれないほどの人だかり!


教育管理部としての役割は、豚の心臓を使用して弁置換術の模擬手術を心臓血管外科の先生が行うためのお手伝いでした。

心臓血管外科の柚木先生がまず、手術についての説明をし、心臓血管外科部長の大西先生が解説を交えながら、模擬手術開始!


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雨が降り、来客数が少ないのではないか・・・場所が予定と違うので、入りにくいのではなかとか心配ばかり。

しかし、心配をよそに、会場には溢れてしまった人達がいるほど、沢山の方々が来てくれました。大盛況ぶりに一安心。

準備には、OPE室のスタッフや人工心肺を準備してくれたMEさんが協力してくださり、無事に終わりました。

ピース写真のかっこいい男性は、手術室の責任者の看護師さんです。

女性二人が私と、OPE室の看護師さんです。


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駐車場での出店、リハビリ室での余興、2階での模擬手術、職員が一致団結して一生懸命に働いていました。

来年あたり研修医と一緒に何か出来るといいなぁと思っています。


 



お知らせ

2008年11月10日

お知らせ

教育管理部 臼井之枝


あっという間に、11月になりました。

昨日は、大隅鹿屋病院の健康祭が行なわれました。

詳しい内容は、後日、お知らせします。(まだ写真をゲット出来ていません)


最近のブログは、一週間に一回の割合の更新となってしまっています。

研修医ブログなのに、なぜか研修委員長と事務担当者が多いようですが・・・


お知らせは、研修院内広報誌を今年9月より院内外に配布していることです。

ずっと、院内のスタッフにお知らせや研修を知ってもらいたいと思い考えていました。

しかし、ホームページやブログの立ち上げ等に時間がかかり、研修医にブログを定着させるのも大変でした。

やっと、ひと段落つき、次のステップに進む事が出来ました。

研修委員長の田村先生には、とてもお忙しい中、手を取らせてしまっています。

お陰で、先日、第3号を発刊出来ました。

まだ始まったばかりですが、継続していけるように頑張りたいと思います。

研修医募集のトップページを開けて頂くと、『GOOD RESIDENT』とありますので、そこをクリックして下さいね。


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研修医だけでなく、研修委員長だけではなく、医局だけでなく、研修事務担当者だけでなく、病院全体で、
全員で研修医の先生の事を知り育てて頂きたいと願っております。


みなさん、宜しくお願いいたしまーす!!



2008-10-21

お誕生会

2008年10月20日

お誕生会

1年次 有留大海


久しぶりにブログを書きます。

半年の内科研修を終えて、今は麻酔・救急科で勉強しています。

この半年ほとんどオペ室に入ることはなかったので緊張の連続です。

何をするにも独特の緊張感というか、見えないプレッシャーを感じます。

幸いスタッフの方たちが優しく声をかけてくださるので、早く慣れたいところです。


さて、話は変わり全くの私事なのですが、私つい先日誕生日を迎え、ひとつ年をとりました。

そんな僕の誕生祝いということで、同期の江口先生が飲み会を主催してくれました。

ベトナム帰りの田村教授、乱れぬ内科医早渕先生、ロマン求める心外の有馬先生、鹿屋の母臼井さんが来てくださいました。


やっぱりお酒が入ると、先生たちの病院で会う時とは違う顔が見れてすごく楽しい会でした。

サプライズのケーキ、プレゼントまでもらってはしゃいでしまいました。

普段は無口でおとなしくて酒も飲めない江口先生が、内科にうつって忙しい中で準備してくれたということで感極まるものがありました。


いい仲間を持ったなぁと思います。


何とか医師として成長しようと試行錯誤しているのを、温かく見守ってくれる病院のスタッフの方々にも感謝しています。
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漠然と歳をとるんじゃなくて、ちゃんと実を伴うように頑張らんとなと決意新たにしました。


それでは。


 



2008-10-16

「伝える」という事

2008年10月16日

「伝える」という事

研修委員長 田村幸大


「伝える」という事をめぐって、有馬先生と有留先生の間で親子喧嘩のようなやり取りになっており、
成り行きを面白がって眺めているところです。ここは、もう少しこだわって「伝える」という事を考えてみたいと思います。


先日「伝える」という事に関して印象深い経験をしました。


10月10日~11日にかけて毎月恒例の徳之島徳洲会病院の応援に行きました。

10日の13時前に病院に到着すると「AMIの患者さんがいます」と相談がありました。

すでにヘパリンやミリスロールの投与がされ胸痛は改善しているものの、私は翌日帰らなければならないため、
冠動脈の状態を評価しておく目的で13時半から緊急で冠動脈造影の検査を行う事としました。

造影してみたところ左前下行枝の完全閉塞でした。発症後4時間なので、ここはやは

り再開通させる価値があります。ワイヤを通す事にトライしました。

幸い完全閉塞した部位の通過に成功し、ワイヤの通過に伴って血流も再開しました。

続いて血栓吸引を行って良好な血流を得る事に成功。さらにバルーンによる病変部の

拡張、ステント留置とスムーズに進んで1時間ほどで治療終了となりました。


この半年間、循環器部長の古賀先生の指導下でAMIの治療をさせてもらう事が何度か

ありました。今回は一人で判断しながらという事で緊張の中での治療でしたが、無事

終了できホッとしました。


さて、この成功のポイントは何だったのでしょうか?


私の手技が上手かった?


特別、人と比べて器用な訳でもありませんから、メインの問題ではありません。


運が良かった?


確かに運も実力の内ですが、これもメインの問題ではありません。


一番のポイントは、何の予告も無く突然一人で治療しなければならない状況におかれ

ても、治療を貫徹できる経験とハートの強さを仕込んでもらっていた事です。


この事は指導する側の根気の強さ、治療に一緒に参加してくれるコメディカルの協力が無ければ出来ない事です。
これまで指導して頂いた古賀先生や名瀬徳洲会病院の生野先生、時間が長くなりながらも検査・治療に付いて頂いたコメディカルのお陰です。


心臓カテーテル検査を例にすれば、慣れた人だけでやってしまった方がずっと早く終わります。
コメディカルも早く仕事を終わる事が出来ます。しかし、これを続けていれば、いつまで経っても検査を出来る医者は増えません。結果として、
目の前の時間短縮に気を取られてしまったがために、いつまでも後進が育たない状況を作ってしまった事になるのです。


私自身、
医師としてのキャリアが短い時期から徳之島徳洲会病院や昔の大隅鹿屋病院など非常に人が少ない中で重要な判断を迫られる状況を経験してきました。
そのため上級医の庇護の元で活躍する事よりも早く自立してやっていく事の重要性と難しさを感じながらやってきました。


今、有留先生、江口先生、心臓外科をやっていく事に決めた(?)有馬先生に対して思っている事は、
私の"助手としての仕事"に熟達する事ではなく、私の"分身としての仕事"が出来るようになってもらう事です
��悪筆や朝が弱い事まで分身になる必要はありませんが)。助手は上級医がいないと役割を果たせませんが、
独り立ちした医師は"決断"が出来ます。

私の分身が増えて、徳之島のような医師が不足している環境を解消してもらう事を願っています。


当然、「将来自分の科を選ばない研修医に時間を割いて指導はしない」とか「外に出て行く研修医に指導はしない」
とかケチな事は言いません。内科以外の科の指導医も同じように考えています。

昔、指導をした後輩が、「こんな症例を経験したけど、先生から言われた事を思い出して治療をしたら上手くいきました」という報告を聴く事は、
非常に嬉しいものです。こればかりは経験しないとわかりません。


将来私が大隅鹿屋病院を去った時(具体的な予定はありませんが)に、半年経っても、1年経っても、それまでと変わらない診療体制、
研修医を育てる体制が続いている事。

今研修をしている先生達が外に出て行く時に独り立ちしている事。

それを目指して研修医の指導しています。

また、今回の徳之島でのAMIの治療がそうでしたが、分野によっては私自身も独り立ちを目指して指導を受けています。


研修の過程で重要な事は、勝手に進んでいく「大きな船に乗る事」では無く、小さくても良いから「自分の力で船を漕ぐ事」です。
そして当院は、その「船を漕ぐ力」を身につける事が出来る環境です。


最近のブログの記事でおわかりかと思いますが、私が昔指導医から習った事が劉先生

に伝わり、それが有馬先生に伝わり、さらに有留先生に伝わっています。


その中で「船を漕ぐ力」も伝わっているのだと思います。



2008-10-12

勉強会

2008年10月11日

勉強会

教育管理部 臼井之枝


10月10日に、勉強会がありました。

毎週金曜日の朝8時30分から行っています。

今週は、研修医1年次の有留先生の当番の日でした。

有留先生は、現在、麻酔科研修中ですので、挿管について勉強会をしました。


前日、シミュレーターを準備し部屋で一人、予行練習していました。


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あまりにも一生懸命に、練習をしていたので1枚写真を撮りました!

私は良く分かりませんが、オレンジ色の器材は80万以上するそうです。

麻酔科の先生が、貸してくれたそうです。




いざ、本番!

朝、シミュレーターの準備をしていると、ある先生が、『そのシミュレーターの持ち主は名古屋では??』と言いました。

『 いいえ、木村先生のDNAを受け継いでいる有留先生が今日は使用して勉強会です』

と、私が答えると、先生は笑っていました。


私が、勉強会に参加したときは既に終わりかけでした。

全科の先生方が、色々と教えていました。

麻酔科の指導医の下野先生がフォローしてくれていました。


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田村先生のブログにもあったように、有馬先生が劉先生や田村先生に教えてもらっていたように、有留先生や江口先生に教えています。


研修医同士、よく1日あった事を話していますが、何度もそういった事を聞きます。

救急では、木村先生の教えを守り、CPAが運ばれてきたは時、絶対に胸骨圧迫を止めなかったとか、
抗生剤を処方するときは田村先生が言っていた事を思い出したとか、CVを入れるときは、劉先生が"この角度"という事を思い出したとか、
奥田先生と城間先生に救急外来ですごく指導してもらってすっごく嬉しかったとか・・・・

有馬先生が1・2年次に言っていた事を、今は、有留先生や江口先生が話をしています。

勉強会も、とても勉強になっているようです。

ただ、有馬先生と違うところは、指導医のものまねをしながら話をしないところかな?


これからも、頑張って欲しいです。

ブログも書いてくれるとうれしいのですが・・・・




 



2008-10-10

10月の研修医

2008年10月9日

10月の研修医

教育管理部 臼井之枝


研修開始から半年が過ぎ、10月になりました。

10月からは、研修医の先生達は、それぞれ新しい科での研修が始まっています!

田頭先生が徳之島徳洲会病院で、離島僻地研修を2ヶ月間です。

鹿屋から離れ、慣れない土地・病院で大変でしょうが、頑張って欲しいと思います。


江口先生は、半年間、内科研修になります。

1年次が内科研修で修了となります。

外科系でずっと研修だったので、また違う雰囲気の中での研修のはじまりです。

チーフレジデントの劉先生の指導の下、頑張って欲しいです。

10月の初めに、一週間の夏休みを取り、リフレッシュして病院に戻りました。

久しぶりに見る江口先生は、たくましくなっていました。


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有留先生は、麻酔科・救急研修1ヶ月間です。height="180"
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内科半年間の研修を終え、外科系に突入!!

しますね。

有留先生にとっては、初めてのローテーションになりますね。頑張って下さい!

有留先生は、9月の末に一週間の夏休みを取り、夏休み明けから麻酔科に出勤でした。

麻酔科の先生がたは、気さくでやさしい先生方ばかりで、大変、楽しいようです。

江口先生が前の月に、研修していたので江口先生のエピソードを聞いているそうです。

それは、また有留先生か江口先生が、ブログに書いてくれるでしょう!!


研修した科が終われば、沢山の評価表を書かなくてはいけないので、それはそれで大変だと思います。

指導医の先生は勿論のことですが、看護師さん方が評価表をとてもきちんと書いていただけるので、本当に助かっています。

看護師さんの評価は、目線が違うのでとても勉強になります。

フィードバックをする良い資料となっています。

江口先生と有留先生は、もう少ししたら研修委員長面談があります。

きちんと評価表はつけておきましょう!!