2010-02-23

今年度初の研修説明会

2010年2月23日
今年度初の研修説明会
救急部長 木村圭一

ブログは更新が命です。10日以上開いてしまいました、、、、、頑張ります!!

今名古屋にいます。昨日名古屋市立大学の学生さん向けの研修説明会がありました。徳洲会では毎年この時期からだいたい7月ぐらいまで、全国の大学の学生さん向けに研修説明会を開いています。名誉ある第1回に私が参加させて頂きました。

内容は徳洲会の説明ビデオ(今年はバージョンアップしていました)、徳洲会全体の研修説明、各病院のプレゼン、懇親会です。 IMG_0414

今回は札幌徳洲会から南部徳洲会(沖縄)まで17病院が参加していました。17病院の説明を聞いていると学生さんも疲れますので、、、、1病院2分30秒と言う決まりでした。かなり訓練しないと2分30秒で言いたい事は言えません。

例えば静岡徳洲会病院は、毎年同じプレゼンなのですが、今年は内科が充実していると言う事にポイントを置いて説明され、ベルが鳴らされる(時間が来ると鳴らされます)前に終わっていました。素晴らしい!!

当院は臼井さんがプレゼンのビデオを作って下さり(YouTubeにアップしてはいかがでしょうか?)、それを流すだけで説明になります。時間も今回はぴったりでした!素晴らしい!! IMG_0415

名前を挙げませんが、スライドの方を見て学生さんを見ないで話したり、徳洲会と言うのを徳州 会と書いていたりと、あり得ないプレゼンがいくつか在りました。自分もそうなっていないか気を付けたいと思います。

準備する事務担当の方はいつも大変だと思います。また、参加される各病院の先生方、そして留守を守って下さるスタッフの皆さんのおかげです。

若い先生が入職して下さるよう、皆で頑張りましょう。

明日は和歌山県立医大の説明会に参加させて頂きます。



2010-02-16

手技を最後までさせてもらうために

2010年2月16日
手技を最後までさせてもらうために
救急部長 木村圭一

研修医になって色々な手技を覚える場合、最も重要なのは実際にやってみる事です。今はシミュレーターがありますので、患者さんに危険を与えず、色々な状況を作り出したりして練習できます。

が、シミュレーターのないものもありますし、やはりシミュレーターには限界があります。

実際に患者さんに手技をさせてもらう場合、必ず指導医の立ち会いが必要です。その時に、気が短い指導医だとすぐに「俺が代わるよ、、、、」と言われてしまいます。あ〜あ、優しいA先生だったら良かったのに、、、、と思う事も多いと思います。

しかし、指導医の気の短さだけではありません。自分の手技や知識や態度の問題と考えましょう。

やはり患者さんに危険を与えてはいけませんので、指導医はハラハラしながら見ています。あそこでこうする事分かっているんだろうか??と思う訳です。出来ていないと思われれば取り上げられます。

つまり、私はちゃんと分かっているんだよ〜と言う事を示せば良いのです。下手なのは仕方ないですし、指導医も分かっています。一番怖いのは、重要な事を分かっていない事です。

胸腔ドレナージチューブを入れる場合、内筒(最近はこれを入れないで挿入すべきらしいですが)の先端が怖いですから、これが深く入らないように、利き手でない方の手で先端から数センチの所を握って入れます。利き手の方が重要だと言う事で、異常なぐらい力を入れていますよ!と言うアピールをしないと(あるいはそれを口で言うか)指導医は不安になります。心臓にトロッカーが刺さったら大変です(実際そういう事故もあるそうですから)。

中心静脈ラインをセルジンガー法で入れる場合はガイドワイヤーを大げさに動かす必要があります。スムーズに入っているかどうかは手の感触で分かる訳ですが、見ている指導医には分かりません。スムーズに動きますよ〜、ほらこんなに!と大きくガイドワイヤーを動かしていれば、指導医は安心して見ていられます。

気管挿管でも、横から「声帯見える?」と言われた場合には自分の手技がまずい(姿勢が悪い)んだと思うべきです。

指導医を安心させる手技を行えば、患者さんにも安全ですし、自分の手技を取り上げられる頻度も減ると思います。

注 色々な主義を覚えたい場合には、教育担当副院長に相談して下さい。



2010-02-15

人の振り見て我が振り直せ

2010年2月15日


人の振り見て我が振り直せ
研修委員長 田村幸大

昨年8月に卒後臨床研修評価機構のサーベイを受けて、プログラムの一部手直しが必要とコメントを頂きました。DSC01486
その時は、指摘されている意味が今一つ理解できていませんでした。

その後、私自身がサーベイヤーとして幾つかの病院をサーベイしました。
当院が受審に向けて病院一丸となって準備に取り組んだ事が今でも昨日の事のように思い出されるため、サーベイする側になっても、病院から提出された資料を懸命に読み込んで、正しく評価しようと気合いが入ります。こちらの誤解や見落としで低い評価になってしまう事を避けたいからです。
また、一緒にサーベイしているサーベイヤーが「研修プログラムは、この研修を通じてどんな医師を育てようとしているのか、実際に研修が始まったらどんな研修を受けるのかという事を学生さんや研修医DSC01488 に伝えるためのものです。厚生局に提出するために、とりあえず体裁を整えておこうなんていう物では決してありません。そういう思いで研修プログラムを大事にして下さい。」とプログラム責任者に話していました。
そのように幾つもの病院のプログラムを読み込んでいくと、一見同じように見えているプログラムでも、出来不出来が分かるようになってきました。

と言うわけで自分達の病院の研修プログラムを見直してみました。
当院のプログラムは一期生の山中先生の時代から大きな修正はされずに来ました。
そんな目で見てみると、修正を要する箇所が後から後から目につきます。
別に臼井さんをいじめようと思っていたわけでは無かったのですが、赤ペンだらけになってしまいました。
まだまだ修正の途中ですが、完全に修正が終わったら、もう少しまとまりのあるプログラムになる事でしょう。

ちなみに当院のプログラムの問題点は、各科の記載事項に統一性が無い点が一番目立ちました。
自分の診療科以外はあまり細かいところまで目を通す事が無かったのですが、”プログラム責任者”の肩書きを頂いている以上、自分の責任として全項目に目を通しました。内科だけ、外科だけ取り出して読んでみると、きちんとまとまっているような印象を受けるのですが、よくよく読んでみるとそれぞれの科で記載されている事項が違っていたり、記載内容の順番が異なっていたりという感じで、通して読んでみると頭が痛くなります。内部の人間が読んでもそんな感じなので、学生さんが読んでもわかりやすいはずがありません。

やはり”プログラム責任者”なのですから、全体を俯瞰する事が大切なのですね。

今はサーベイヤーとして他院の評価をするようになっていますが、やはり自分達の姿も時々振り返る事が大切だということでした。



2010-02-13

人に教えましょう

2010年2月12日
人に教えましょう
救急部長 木村圭一

前回の記事の続きです。

次に、手技に慣れるためには、人に教えるのが良いです。「Teaching is learning twice」と言う言葉もあります。

CVライン(central venous line)を入れる時には気胸になると怖いから、必ず手技の前と後に聴診をすべきなんだとか、レントゲンはCVが入らなくても撮影しなければならないとか、色んな事を人に伝えながら処置をする事は自分の勉強になります。

そして自分が2年目になり、研修医の先生にCV挿入を教えます。手技が危なっかしいと自分が怖いです。研修医の先生から手技を取り上げて自分でやりたくなります。ああ、鬼軍曹がうるさく言っていたのもよく分かるな?と思います(たぶん)。しつこいぐらい丁寧な手技と言うのは、患者さんの安全のためでもありますが、指導医の精神安定のため、そして自分の手技を指導医にとられないためでもあるのです(これについては別記事を書きます)。

人に教えようとすると、自分が本当に理解をしていないことにも気づきます。CVを入れる時に頭を下げるのは何故ですか?と難しい質問をされて困ることも多いです。頭を下げてもCVが入りやすくなると言うエビデンスはありません。頭を下げたら頭の近くの血管が太くなるほど人間の体は単純ではありません。

こういった事がないと、CV挿入は入れるだけになっていきます。人間は忘れる生き物ですので、時々復習(可能であれば毎回)しないと、例えば第一選択は右と言うのを忘れてしまいます。

よって勉強会を担当すると言うのも良い方法です。

私が研修医の時には、病棟の看護師さんに毎週30分ぐらい勉強会をしていました。もちろん自分から進んでやるはずはなく、師長さんに頼まれたのです。毎週やり続けると言うのは異常に大変な事でした。テーマがなくなっちゃいます。しかし、看護師さんの勉強会のテーマを見つけるために?勉強していたので、今の自分の財産になっています。

当院では毎週金曜日の朝15分ぐらい、持ち回りで勉強会をしています。研修医の先生に当たることが多いかもしれませんが、指導医の愛だと思って頑張りましょう!



2010-02-11

次は自分の番と思って見学しましょう

2010年2月11日
次は自分の番と思って見学しましょう
救急部長 木村圭一

徳洲会での研修の理念には以下のようなものがあります。

One see
One do
One teach

もしかしたら、See one, Do one, Teach oneだったかもしれません。英語としてどっちが正しいのでしょう?

何か手技などを行う場合、1回目は見学しなさい、2回目は実際にやってみて、3回目からは人に教えなさいと言う事です。

例えば、研修医として入職し、初日に中心静脈ライン(central venous line;以下CV)挿入があったとします。その病院ではCV挿入を研修医にはさせないとします。

するとあなたは少なくとも2年後でないと自分で行うことはありません。そんな場合、一生懸命手技を見学する自信がありますか?私にはありません。やはり、次は自分でやるんだよと言われないと難しいです。私が胸腔ドレナージチューブ(気胸の治療に使います)を入れた時には、One seeすらありませんでした。

私はその時小児科研修中で、担当させて頂いていた患者さんのお母さんが気胸になったのでした。ちょうど当直中でした。
指導医の先生が、「先生、トロッカー(注)入れた事ある?」と言われたので、「ありません」と答えたら、「じゃあ今日は僕が入れるから見ておいてね」と言って下さるのかと思ったら、、、、「このプリントにやり方書いてあるから、実際にやってみて下さい」と言って来たのでした。穴が開くほど?読んだ記憶があります。が、やはりポイントを示してもらいながら見て、自分で復習するのがベストですね。ポイントが分からないと見ても、、、道に落ちている100円になってしまいます。

映画なんかも二度目に見ると、ああここはこういう意味だったんだ、、、と分かる事も多いです。踊る大捜査線を二度目に見ると、あ!こいつ最初っから出ているじゃん!!と思います。脱線してしまいました。

という訳で、次にDo oneがあるからこそ、See出来ると言う事です。

患者さんの診療でも、この人は皮膚に発疹があるのではないかと思って観察しないと小さな皮疹を見落とします。

外科研修では手術の見学や助手に入ることが多いですが、やはり次は自分でやるんだと思いながら出ないとほとんど勉強になりません。徳洲会は他の所よりも早めに術者になる事が多いようですが、変なクセを身につけさせようと言うのではなく、しっかり勉強して欲しいと言う意味です。

次は、人に教えると言う事について書きたいと思います。

と言うか、、、、みなさん記事書きましょうね!!



2010-02-10

頑張れ!

頑張れ!
2010年2月10日
研修委員長 田村幸大

Good residentの最新号に書きましたが、私は卒後臨床研修評価機構のサーベイヤーCA3B0043をしております。
今回、とある病院のサーベイで出張した際に、来春から当院で研修を開始する島根大学の学生さん3人を励ましに行きました。
2月13日~15日が医師国家試験なのです。

受験勉強の話、国家試験の後の休暇の話、研修が始まってからの話、当院の採用試験の思い出話などなど楽しい時間でした。
受験勉強の息抜き+試験に向かうエネルギーの充電になったかな?

時間の都合で会いに行く事が出来ませんが、他の3名も頑張れ!
4月から6人揃って研修を始めましょう!



2010-02-02

宮崎に行ってきました

2010年2月1日
宮崎に行ってきました
2年次研修医 有留大海


お久しぶりです。7ヶ月の外病院回りを終えて、帰ってきました有留です。
現在は整形外科で前田先生のもと修行中です。
日々の診療と、レポートの提出に追われる日々を送っております。


先日、宮崎で行われた宮崎グランドケースカンファレンスという勉強会に参加しましIMG_0378た。
宮崎は県内に残る研修医が少なく、地域医療の崩壊が加速度を増しています。
そんな中、宮崎大学の清山先生を中心に、宮崎での臨床研修を盛り上げていこうという感じの勉強会でした。
参加してみて、非常に面白い勉強会だな、と思いました。
大学の先生と、当院の田村先生による2例の症例発表がありました。
大学の先生の症例発表は、非常に作りこまれていて全く眠くなることもありませんでした。
田村先生は、先に発表される先生は予演会を2回している、とプレッシャーをかけられていたようですが…
先生の症例も、診断に迫っていくリアルな流れを体感できて面白かったです。
2例とも、症例から一般的な原則を学ぶことができて、日常の診療に活かせIMG_0384る情報満載でした。
最初は正直何となくお堅い感じもありましたが、徐々に質問も飛び交い、盛り上がっていたと思います。
ゲストでいらっしゃっていた徳田先生の一言一言は「なるほどなぁ」と思うばかりでした。
参加してよかったなと思うと同時に、今後も続けてほしい勉強会でした。
そして、このような勉強会を企画されている清山先生がまだ4年目であるということに驚きました。
あれだけアクティブな先生がいれば、宮崎の臨床研修もきっと盛り上がると思います。
僕も江口先生も、3年目以降も大隅鹿屋に残ることになっています。
医師としての第一歩を支えてもらった、この大隅鹿屋で僕たちもそんな存在になっていけるよう頑張りたいと思います。