2010年2月15日
人の振り見て我が振り直せ
研修委員長 田村幸大
昨年8月に卒後臨床研修評価機構のサーベイを受けて、プログラムの一部手直しが必要とコメントを頂きました。
その時は、指摘されている意味が今一つ理解できていませんでした。
その後、私自身がサーベイヤーとして幾つかの病院をサーベイしました。
当院が受審に向けて病院一丸となって準備に取り組んだ事が今でも昨日の事のように思い出されるため、サーベイする側になっても、病院から提出された資料を懸命に読み込んで、正しく評価しようと気合いが入ります。こちらの誤解や見落としで低い評価になってしまう事を避けたいからです。
また、一緒にサーベイしているサーベイヤーが「研修プログラムは、この研修を通じてどんな医師を育てようとしているのか、実際に研修が始まったらどんな研修を受けるのかという事を学生さんや研修医 に伝えるためのものです。厚生局に提出するために、とりあえず体裁を整えておこうなんていう物では決してありません。そういう思いで研修プログラムを大事にして下さい。」とプログラム責任者に話していました。
そのように幾つもの病院のプログラムを読み込んでいくと、一見同じように見えているプログラムでも、出来不出来が分かるようになってきました。
と言うわけで自分達の病院の研修プログラムを見直してみました。
当院のプログラムは一期生の山中先生の時代から大きな修正はされずに来ました。
そんな目で見てみると、修正を要する箇所が後から後から目につきます。
別に臼井さんをいじめようと思っていたわけでは無かったのですが、赤ペンだらけになってしまいました。
まだまだ修正の途中ですが、完全に修正が終わったら、もう少しまとまりのあるプログラムになる事でしょう。
ちなみに当院のプログラムの問題点は、各科の記載事項に統一性が無い点が一番目立ちました。
自分の診療科以外はあまり細かいところまで目を通す事が無かったのですが、”プログラム責任者”の肩書きを頂いている以上、自分の責任として全項目に目を通しました。内科だけ、外科だけ取り出して読んでみると、きちんとまとまっているような印象を受けるのですが、よくよく読んでみるとそれぞれの科で記載されている事項が違っていたり、記載内容の順番が異なっていたりという感じで、通して読んでみると頭が痛くなります。内部の人間が読んでもそんな感じなので、学生さんが読んでもわかりやすいはずがありません。
やはり”プログラム責任者”なのですから、全体を俯瞰する事が大切なのですね。
今はサーベイヤーとして他院の評価をするようになっていますが、やはり自分達の姿も時々振り返る事が大切だということでした。
前プログラム責任者です。
返信削除何もしていなくて先生に負担をかけて申し訳ないです。
田村先生が外でも活躍されているので、当院も自慢できますし、当院の改善点も見えてきますね。
これからも皆でがんばりましょう!
国家試験が終わった皆さん、お疲れ様でした!
木村先生
返信削除コメントありがとうございます。
自転車に乗るのは最初のひとこぎが一番重くて大変ですね。
そんな最初の大変な時期は、日々の研修が順調に進むように気を配る事が一番大切です。
今、プログラムを振り返る余裕が出来てきたのは、最初のひとこぎから加速がついて簡単には転ばない状態になったからだと思います。
最初のひとこぎも、加速し続けることも、どちらも大切ですし、どちらも苦労があると思います。