2009-12-04

略語の説明その1(PMIDについて)

2009年12月3日
略語の説明その1(PMIDについて)
救急部長 木村圭一

前回の記事で二つ略語を使ってしまいましたので、説明させて頂きます。本来はその場で断らなければならないのですが、簡単に説明できない(その技術がない)ために今回になりました。すみません。

学会発表や論文などでは、略語を使う場合、はじめに必ず説明しなければなりません。例えば以下のような感じです。

「この研修医ブログ(以下ブログ)では、医療法人鹿児島愛心会大隅鹿屋病院(以下当院)の臨床研修医(以下研修医)と臨床研修指導医の資格を持った医師(以下指導医)が日々経験している出来事や思いついたこと(以下雑談)を紹介しています。」

DMと言えば,普通は糖尿病(diabetes mellitus)ですが、産婦人科では破壊(浸入)胞状奇胎(destructive mole)、皮膚科では皮膚筋炎(Dermatomyositis)でもあります。あるいはdirect mailの事かも知れません。
そのほかにも沢山あります(http://ja.wikipedia.org/wiki/DM)。

お互い何のことか把握していないと、アンジャッシュ(http://ja.wikipedia.org/wiki/アンジャッシュ)のコントのようになってしまいます。よって、略語はきちんと正式名を理解し、最初に断っておく必要がある訳です。もちろん糖尿病を違う病気と理解しているという可能性もあるのですが。

まず「PMID」です。これは、PubMed(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/PubMed/)というサイトで文献を調べるための番号です。PubMed(http://ja.wikipedia.org/wiki/PubMed)とは、医学や生命科学の文献の情報を集めたMEDLINEと言うもののオンライン版の一つです。アメリカの国立医学図書館が作っているようです。なんと無料です!

例えば、いつも有馬先生に貴重なお言葉をかけて下さる副院長先生の文献を見たい場合、PubMedにアクセスして「15366577」と入れてreturnを押せば、表示されます(もちろん英語です)。この番号がPMIDです。たぶんPubMedのIDと言う事でしょう。

以下のURLでも見られますが、これをタイプするのは、、、、大変ですね。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15366577?itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_RVDocSum&ordinalpos=1

また、普通のブログなどでは、「ここをクリック!」とするとそこへ飛ぶようにできます。それは「<A Href="http://202.133.118.29//">ここをクリック!</A>」などと入力します。
しかし,なぜかこのブログではそれが使えません。よって、前回の記事では「弾性ストッキングを着用していると、オッズ比が0.28で相対リスクが68%だったとあります(<A Href="http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8267491?itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_RVDocSum&ordinalpos=1/">Wellsら</A>)」としたかったのですが、無理だったのでPMIDを書いたという訳です。

長くなってしまいましたので、NNTについては次回、、、



1 件のコメント:

  1. 木村 圭一2009年12月7日 7:07

    型のごとく、誰もコメントしてくれないので(+_+)、自己レスです。
    院長先生もPubMedでヒットする論文を書かれています。
    Preoperative diagnosis of perforated duodenal diverticulum with ultrasonography(PMID: 9058266)
    忘れていましたが、私の名前も入れてもらっています。懐かしい先生の名前を見つけて昔を思い出していました、、、、
    さて、ブログのネタがないと言う研修医の皆さん、この論文を読んで内容を記事にしてみましょう!

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