2008-02-22

孤高な当直医の願い

2008年2月21日

孤高な当直医の願い

2年次研修医 有馬 喬


大隅鹿屋病院に復帰して3週目を終わろうとしている。

やっと当院型=戦闘型の体に戻ってきた。


8月から1月まで忙しい当直は皆無であったので、それに慣れてしまった体が戦闘型

に戻ってきた。

痩せたという意味ではないのがいささか悲しい。

まあいいだろう。

大きな身体でも機敏に動く。

まあいいだろう。

脚は結構短いが、回転数を上げれば何とかなる。

まあいいだろう。

かつて友人とパンツを買いに行くと、自分だけ裾上げを頼まなくてはいけないのは

苦痛であった。

武田鉄也氏は脚が短いのを柔道のせいにしていたらしい。


話を戻そう。

今は戦う整形外科医である。

肺炎、心不全を合併しても戦う。

最近やっと、整形外科的な画像の読影や診察が何となく分かってきた。

とはいえ、1年後に今と同レベル、もしくはそれ以上の診察、読影ができなくなって

いては2ヵ月回った意味が無いのでちゃんと覚えておかなければならない。


久しぶりに手術で縫合させてもらうと、なんとヘタクソなことか↓

あんまり時間をかけて丁寧にすると、今度は看護師さんの視線が集まる。

視線を集めるのは元ヴィジュアル系として気分がいいのだが、「早く終われ。」的

視線は苦しい。

美しく早く縫うよう今はただ必死である。

汗かきの自分にとっては術野に汗を落とさないようにするのも必死である。

「流れる汗も素敵ですね」なんて言ってもらえると調子に乗りそうだが、世の中そ

んなに甘くない。

だが、2月頭に縫合した人より、今週縫合した人の創のほうが明らかに綺麗な気がす

る。

前田先生の指導によるものである。


ちなみに、「傷」と「創」は意味が違う。

頭をぶつけて来院した人で出血がないからといって、「明らかな外傷無し。」とカ

ルテに書くと確実に木村先生に締め上げられる。

4月からやってくる先生はきちんと調べるて来ること。


さて話はもう一回変わって、当直医のささやかな願いを少し。


一昨年前に資材課の方にお願いしたのだが却下された話である。

自分は資材課の方々とも仲良くさせて頂いている。


入職前に自分は、井戸先生に「他に何か聞きたい事ない?」といわれた時、「病院古

いですね。いつ建て直すんですか?」と聞いたというのは有名な話である。(らしい)

まだ入職もしてないのに、「病院建て替えてください。」発言に比べれば屁みたい

なものだと思うのだが。


では、そろそろ本題に。


人間に限らず全ての動物は排泄という行為が生きている限りつきまとう。

現在、わが国はウォシュレットトイレの普及が凄まじい。

TOTOのショールーム行った事があるが、まさかトイレに感動する自分がいるとは思

わなかった。

十数年前、有馬少年の家にウォシュレットのトイレが入ったときは軽く御近所の自

慢だったのだが、今やコンビニのトイレもほとんどそれである。

当院にも何台か入っているようではあるが。

自分はウォシュレットがあまり好きではない。

やはり、お尻は心温まる柔らかいティッシュで拭くものである。

しかし、当院に置かれている紙は、なんと硬いことか。

当直明けに使うと一日中お尻に力が入らない。

ここまで硬いティッシュを柔らかくしてくれないなんて、なんて頭の固い事だろう。

とも思ったが、コストの面で無理なのだろう。

病院経営とは難しいものである。

いい匂いのするものでなくてもいいので、せめてエリエールのシングルのやつにし

て欲しい。

"http://www.elleair.co.jp/">http://www.elleair.co.jp/


あまり言うと、せっかく仲良くしてくれている資材課の方に嫌われてしまうので、

自分が当直の時はエリエールを持参しようかと考えているところである。

ちなみにエリエールを製造する大王製紙から賄賂をもらっているからエリエールの

名前を出すわけではない。


最近、当直、夕診、レポートに追われ、ふと病院のトイレの紙なんぞに目が行って

止まない神童であった。


おしまい。



3 件のコメント:

  1. 木村 圭一2008年2月22日 8:41

    トイレは大事ですね。是非エリエール入れてもらいましょう!
    今日は福井です。またブログを読んで下さっている方を発見しました!
    頑張ってブログ更新しましょう!

    返信削除
  2. 木村 圭一2008年2月22日 8:41

    トイレは大事ですね。是非エリエール入れてもらいましょう!
    今日は福井です。またブログを読んで下さっている方を発見しました!
    頑張ってブログ更新しましょう!

    返信削除
  3. 木村 圭一2008年2月22日 8:43

    外傷と創の違いについて、そんなにうるさく言ったつもりはありませんが(^.^)、しっかり有馬先生の頭に焼き付いている事嬉しく思います。きっと有馬先生もうるさく後輩に言うでしょう。「木村先生に怒られるよ!」って。
    マーフィーの法則によれば、そう言っている人が一番怒っているそうです。

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