2009-10-09

CTカンファレンス

2009年10月9日
CTカンファレンス
救急部長 木村圭一

徳洲会病院グループには、CTカンファレンスと言う勉強会があります。急性腹症の患者さんのCTを実際に見て、どんな状態か、診断名は何かを当てる?物です。

講師は中部徳洲会病院名誉院長の堀川義文先生です。沖縄県立中部病院の二期生でバリバリの外科医です。貴重な時間を割いて全国の徳洲会病院でカンファレンスをして下さっています。

このカンファレンスの良い点が沢山あります。今回は研修医の皆さんにとっての意義を書いてみましょう。以前書いたかどうか忘れましたが、いつも3つです!!

(1)早起きするので健康に良い(三文の得?)
(2)当院だけでは経験できない症例を沢山、それも系統的に勉強できる
(3)指導医のすごい所を知ることが出来る

(1)早起きするので健康に良い
病院は忙しい所ですので、多くの医師が集まれるのは早朝か夜です。当院はだいたい朝が多いです。よってカンファレンスは朝6時から始まります。自然に目が覚める院長は良いでしょうが、私はまだ眠いので、、、、研修医の先生達はもっと眠いでしょう。
しかし、早起きは体にきっと良い事があるでしょう!

(2)沢山、そして系統的に勉強できる
病院で働きながらの研修では、例えば虫垂炎の患者さんを10人ぐらいいっぺんに診る事は難しいです。が、こういったoff-the job trainingではそれが可能です。堀川先生の超人的な努力により、虫垂炎だけでも何百例の写真があります。
それを集中的に読影する訓練をすれば、虫垂炎の診断能力は向上します。

(3)指導のすごい所を知ることが出来る
たぶん研修医の皆さん(看護師さん達もですが)は、指導医の事をバカにする時もあると思いますが、カンファレンスでは圧倒的な正解率を出しています。研修医の先生達の正解率は5割程度だと思いますが、指導医は9割以上です!どうだすごいだろ!!とは言いませんが、すごい所を見せようと、隠れてインターネットで勉強しています(^.^)。
本当にすごい人は、すごい所をあまり見せないんだと言う事がこのカンファレンスで分かります。

また先日ある先生が、腹痛の患者さんのエコー所見を見て、アニサキスではないかと疑い、胃カメラをした所、アニサキスが胃の中にいたと言うこともありました。ちょうどCTカンファレンスで胃全体がむくんでいた場合アニサキスも疑うべきと言うのを勉強したばかりでした。

どちらにしても、堀川先生の知識、読影力は半端じゃありません。こう言ったすごい先生から直接指導を受けられると言う機会はめったにありません。この機会を自分のものにして立派な医師になって下さい!

興味のある方は、堀川先生のホームページ(http://www.qqct.jp/)を見て勉強して頂き、実際のカンファレンスに参加をお願いいたします。当院ではいつでも歓迎いたします。オプショナルカンファレンスとして、田村教授、利光准教授、奥田講師によるランニングカンファレンスもあります。

ちなみに、いつも不純だのケチ?だのと他の人が(ここ重要です)言っているので、、、、、、
当院の院長は日本超音波医学会の認定指導医であり、腹部エコーが非常に得意です。是非エコーカンファレンスを当院でやりましょう!!いずれは全国に、、、、バドガールの方を被験者にお願いして、、、、、、無理ならば院長自身が被験者に、、、、、これをイドガールと呼びます。



3 件のコメント:

  1. 当直中の有馬です。
    先日は5時過ぎに起きてCTカンファレンスに参加しました。
    外科の先生以外で僕しかいなかったで、これは当てられる順番が異様に早くなってしまって苦しいなあ、と思いながらの参加でした。
    僕はまだ井戸先生みたいに4時とかに自然に目が覚めませんので苦しかったです。しかし、苦しかった分の勉強はできたと思います。
    先日もCTで大腸の腫瘍を見つけました。堀川先生のHP(Home page)だとResident Courseに入る症例かと思います。
    以前は堀川先生に「インターネットに同じ画像が載っているのに見てないのか。」と怒られましたが、今回は「画像しか見てなくて文章は読まんのだな。」と言われてしまいました。
    次回は文章も読もうと思いました。

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  2. 研修委員長 田村幸大2009年10月10日 10:17

    私は4~5回に1回しか参加していませんが、それでもCTカンファレンスの経験で当直中に助かった事は数知れません。
    印象に残っているのは、一見軽い腸閉塞の患者さんでしたが、CTをよく見ると絞扼性イレウスのサインがあった時の事です。患者さんには重症感が無いし、この程度で外科の先生に相談するのも、、、と思いつつ、木村先生に相談したところ、そのまま緊急手術になった事がありました。まだ腸管の壊死が始まっていなかったから、腸管の切除はせずに済んだと後から聴きました。
    眠い中、怒られながら参加して良かったと思った出来事でした。
    ��それならちゃんと出席しろよ!なんて言わないで下さい。次は出席します!)

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  3. 有馬先生と城戸先生が初めてカンファレンスに参加した時の事を思い出しました。
    激しく怒られて、飲みに行った時も怒られましたね(^.^)。
    それで二度と出ない!!と言う医師も多い中、有馬先生も城戸先生も頑張って参加し続けたので今の二人があるのでしょう。
    これからも皆で頑張りましょう!

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